西洋社会は科学的と話しましたが、もう少し違う言葉を使うと、物質社会的と言えます。
物理世界の物事に視点を当てている社会のことです。
ですから、西洋社会はとても具体的です。
西洋医学も、少し症状が違うだけで違う病名をつけるほど個を特定します。
それが西洋社会です。
また、西洋社会にとっては脳もただの物質です。
そして、西洋社会で心を定義すると、脳での電気信号でしか表せないのです。
物質的な話をすると、脳は五感の情報を電気信号として受信しています。
そして、心とは思考のことで、脳の前頭前野が活性化している状態です。
しかし五感と同様に、脳での活性化というのは、ただの電気信号でしかありません。
つまり、物理的には”どちらもただの電気信号”でしかないのです。
よって、西洋的には『脳=心』と言えます。
ただし、本当に心が脳にあるのかは不明です。
先日も話したように、別の場所から受信している可能性も否定できないのです。
その結果、活性化しているだけということもありえますから。
しかし、心にとってはその在りようなどどうでもいいことです。
何故なら、心にとっては”臨場感が全て”だからです。
物理世界以上の臨場感があると、心は物理世界に縛られなくなります。
人はイメージにより、宇宙へ行ったり、地球の裏側へ行ったりすることができます。
それだけの想像性があります。
そして、そこに臨場感というものが付随すると、そのイメージを本物だと認識してしまうのです。
その結果が、本を読んで泣いたり、映画を見て震え上がるという事象に繋がるのです。
この時、脳では本や映画の内容に物理世界以上の臨場感を感じているため、このような反応が起こります。
ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働くからですね。
ですから、例えば幽霊が実際に”いてもいなくても”、心で幽霊が本当にいると思ってしまうと、ホメオスタシスが働き幻覚を見たり震え上がったりしてしまうのです。
心が幽霊に対し、物理世界以上の臨場感を感じると、幽霊が物理的にいてもいなくても関係がないのです。
幻覚を見るような場合かなりの臨場感が必要ですが、悪寒を感じたり嫌な雰囲気を感じたりする程度なら、そこまで強力な臨場感は必要ありません。
先程も話したように、脳では、心の情報も五感の情報も全て電気信号です。
しかし、この状態で実際に幽霊がいると、どうやって判断するのでしょうか?
「私は見た!」という証言も、実際には証明不可能です。
何故なら、視覚はただの電気信号だからです。
心のイメージに強力な臨場感を感じ、幻覚を見ている可能性も十分にあるからです。
ですから、実際にいるかどうかは分からないのですよ。
物理世界は、見たり、聞いたり、触ったり、嗅いだり、味わったりできるため、元々臨場感が強い世界です。
しかし、それら物理世界も五感から入ってくる情報ですから、脳ではただの電気信号です。
脳や心にとっては『臨場感が強い世界がリアル』であり、物理世界、情報世界の垣根はないのです。
それが心の特性です。
人の特性です。
イメージという情報に対して、物理世界よりも高い臨場感が発生すると、上記のようなことが起こります。
これが脳のカラクリです。
分かりますか?
幻覚を見たことがない方は分かりにくいかもしれませんが、幻覚、幻聴は簡単に見たり聞いたりできます。
例えば、寝不足だったり、おもいっきり怖がったりするだけでいいのです。
ただし、寝不足な状態は危険なため、車や自転車等の運転はしないようにしましょう。
休日前に一睡もしないで過ごせば見やすくなります。
理想は三日以上一睡もしないでください。
ただし、脳細胞が破壊されるためあまりオススメはしない方法です。
催眠でも可能ですから、気になる方は最寄りの催眠術師に頼りましょう。
この辺りは自己責任でお願いします。
以上により、科学的に証明できないものでも、心の中の臨場感が物理世界よりも強ければそれを体感することが可能です。
ですから、幽霊は幻覚だという論理が成り立つのです。
実際にいてもいなくても心には関係がないのです。
何故なら、脳と心の働きにより虚像を実像として見ることができるからですね。
それをリアルだと感じることができるからです。
心にとっては、いる、いないはさほど問題ではありません。
”臨場感があるかないかのみが重要”なのです。
科学的に証明されていないものでも、臨場感が高ければ本人にとってはそれがリアルになります。
気功が効くのはそのためです。
物理世界以上に臨場感を感じるため、元気になってしまうのです。
自分がポジティブになれるのなら、プラスになれるのなら、そしてそこに臨場感を感じられるのなら、物理世界を超越できます。
心とはそういうものですよ。
極論を言ってしまうと、西洋思想は物理が全てです。
逆に、東洋思想は心が全てです。
この違いが分かりますか?
この心の働きをうまく利用しているのが、気功でありコーチングです。
心の臨場感を物理世界(現状)よりも上げることで、ホメオスタシスを働かせているのです。
「イメージ内の自分が本物だ!」という臨場感が強ければ、ホメオスタシスフィードバックが起こります。
その結果、イメージの自分にまで変わってしまうのです。
心にとって物理世界は重要ではありません。
つまり西洋思想そのものが重要ではないのです。
ですから、科学主義を拗らせるといつまでも自分から抜け出せなくなるのです。
物理世界(現状)に雁字搦めになってしまうからです。
自分を理想のイメージに変えたいのなら、まずは心から変えていく必要があります。
心の臨場感を物理世界よりも上げていく必要があります。
その方法を、ブログでは簡略化して説明しているのですよ。
小学生の最高学年なら分かる内容です。
中学生ならまず分かります。
学んでいってください。
そもそも、心(情報)に臨場感を感じることは皆やっています。
テレビや映画を見て楽しいとか、ゲームをして楽しいとか、小説を読んで悲しいとかですね。
全て物理世界ではなく、ただの情報でしかありません。
物理的にパーティーをしたり、遊んだりしているわけではないのに、感情が付随してくるのです。
日頃から、ただの情報に臨場感を感じているのですよ。
コーチングでは、それを自分が思い描いているゴールにも適応させていけばいいだけなのです。
これは何度も何度も訓練するしかありません。
毎日続けていきましょう。
人は他の生物に比べると、情報の対する感受性が強いです。
これは、それだけ前頭前野が発達しているということです。
抽象化思考ができるということです。
ですから、その機能をフルに使っていきましょう
生命は、使わない機能を衰えさせます。
運動しないと筋肉がなくなっていくのと同じです。
そのため、脳はどんどん使っていきましょう。
意識的に、心に臨場感を感じていきましょう。
『変わりたいのなら心から』
これは鉄則です。
人の特性をよく理解してから実践してきましょう。
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